Amazon Sumerian チュートリアル インターフェースの使い方

初めてのAmazon Sumerian チュートリアル

Dashboardインターフェイス
・新しいシーンの作成方法
・Sumerianエディタのインタフェース

前提条件

始める前に、Amazon SumerianにAWSアカウントでサインインしていることを確認してください。

ダッシュボード

Amazon Sumerianに初めてサインインすると、ダッシュボードのホーム画面が表示されます。ホーム画面では、次の操作を実行できます。

・右上のアカウントにアクセスします。
・最近編集したシーンにアクセスします。
・幅広い種類のテンプレートを使用して新しいシーンを作成します。最も一般的なテンプレートはデフォルトテンプレートです。f:id:azpino12:20181003115123p:plain

左側のサイドバーを使用すると、下書き、削除されたプロジェクト、およびグループプロジェクトにアクセスできます。プロジェクトはユーザーが共有でき、複数のシーンを含むことができます。

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下書き(Drafts)を選択すると、すべてのプロジェクトのリストビューが表示されます。プロジェクトを選択することで、右側に詳細ウィンドウが表示され、シーンの名前を変更したり、削除したり、別のプロジェクトに移動したり、複製したり、公開時に見ることができます。
※シーン名やサムネイル画像をクリックすると、シーンの編集画面に移動するため、下記画像の赤枠内を選択しないといけません

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詳細ウィンドウ

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複製(Duplicate)は、シーンを同じプロジェクトフォルダに複製します。
コピー(Copy)はシーンを別のプロジェクトにコピーします。シーンにサムネイルを変更または追加することもできます。

新しいシーンを作成する

Sumerianエディタは、アプリケーションや3D環境である3Dシーンの構築、制作、公開に使用されます。
ダッシュボードから新しいシーンを作成するには、いくつかの方法があります。

1. ホーム(Home)タブの一番上の、Create new sceneを選択して空のシーンを開くことができます。

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2. Recent scenesの下にシーンテンプレートのリストがあります。一部のテンプレートは他のチュートリアルで使用されています。
Empty:空のテンプレート。カメラのみが含まれます。
Default Lighting:カメラ、方向性ライト、スカイボックス(青い空の背景)を含むデフォルトの照明。

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この練習では、Default Lightingテンプレートを使用して新しいシーンを作成します。

3. シーンに名前を付けるように求められたら下の画像のように入力します。
シーン名は好きな名前で構いません。

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Amazon Sumerianインターフェイス

これでSumerianエディタに入りました。ご覧のとおり、いくつかのパネルとボタンがあります。インターフェイスの最も重要なコンポーネントについて簡単に説明します。

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エンティティ(Entity)とアセット(Asset)とは?

チュートリアルを進めるにあたって、エンティティとアセットの概念を理解しておきましょう。
アセットは他のツールで作成してSumerianにインポートすることができ、画像、3Dモデル、メッシュ、オーディオファイル、ビデオなどの多くのファイルタイプを、Sumerian上で扱う際に1つのファイルタイプにすることができます。Sumerianのアセットライブラリや、自分のパソコンからアセットを追加できます。
アセットはシーンに追加されるとエンティティとなります。これらのエンティティは、Sumerianエディタ内で制御できます。
シーンはアセットを参照元としたエンティティで構成されます。
Sumerianでは、空のエンティティも作成できます。空のエンティティは、グループ化や「ネスト」を目的として、複数の他のエンティティのコンテナーとして機能することができるエンティティです。このチュートリアルを進めていくうちに、エンティティをすぐに理解できます。
※ネストとは、入れ子のこと

メニューバー

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インターフェイスの上部にあるバーには、アカウントの管理、シーンの公開、検索、ヘルプのオプションがあります。

[ シーン(Scene) ]のドロップダウンメニューを使用すると、新しいシーン、オープン既存のシーンを作成シーン、輸出のシーンを複製し、URLにシーンを公開することができます。最近のシーンを開いてダッシュボードに戻ることもできます。

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[ ツール(Tools) ]ドロップダウンメニューを使用すると、ステートマシン(State Mchine)とタイムラインエディタ(Timeline)だけでなく、Sumerianに含まれるスクリプトエディタ、HTMLコード、スピーチテキストファイルなどのテキストエディタにすばやく移動できます。

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最も一般的なメニューバーのボタンは、エンティティの作成(Create Entity)およびアセットのインポート(Import Assets)です。エンティティの作成ボタンをクリックするとエンティティメニューが開き、3D プリミティブシェイプ、2Dシェイプ、空とHTMLエンティティ、ライトエンティティ、カメラ エンティティなど、シーンの新しいエンティティを作成できます 。
※プリミティブとは、3DCGでよく出てくる用語で、基礎的な形のことを意味しています。

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[ アセットを読み込む(Import Assets) ]ボタンを使用すると、3Dアセットの公開ライブラリであるアセットライブラリが開きます。

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キャンバス

キャンバスはエディタの中心です。ここでは、シーンのすべてのコンテンツを表示、ナビゲート、インスペクタ、プレビュー、配置することができます。次の方法でカメラビューを変更できます。

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エディタカメラの制御

エディタカメラをマウスで制御するには(WindowsおよびMac):
・右クリックで視点の回転
・Shiftを押しながら左クリックで平行移動
・マウスのスクロールボタンを押しながらマウスを移動で平行移動
・マウスのスクロールで、ズームイン/ズームアウト
トラックパッドを使用してエディタカメラを制御するには(Mac):
・クリックしながらホールドで視点の回転
・Shiftを押しながらクリックして平行移動
・2本指のスワイプでズームイン/ズームアウト
トラックパッドを使用してエディタカメラを制御するには(Windows):
・右クリックで視点の回転
・Altを押しながら左クリックで視点の回転
・Shiftを押しながらクリックして平行移動
・2本指のスワイプでズームイン/ズームアウト

エンティティパネル

 

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[ エンティティ(Entities) ]パネルは、インターフェイスの左上にあります。ここでは、シーンに追加するすべてのエンティティを閲覧できます。また、このパネルは階層ごとに表示されます。このチュートリアルのシーン名であるInterface Tutorialは、シーン全体の名前なので、トップ(またはルート)エンティティです。その下にデフォルトカメラが表示され、新しいシーンに自動的に適用されます。Interface Tutorialの横にある矢印をクリックすると、そのエンティティのすべてを表示または非表示にできます。

[ エンティティ ]パネルでは、エンティティは親エンティティの子になります。つまり、あるエンティティが別のエンティティ内に「入れ子になっている」という意味です。現在、Interface Tutorialは親エンティティで、Default Cameraは子エンティティです。説明のために、入れ子になっている親と子のエンティティを追加します。

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各エンティティの左側にある目のアイコンをクリックして、エンティティの表示をオンまたはオフにすることもできます。

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[ エンティティ ]パネルは、特定のエンティティを選択するのに最適な場所です。ここでエンティティをクリックすると、キャンバス内で対象のエンティティが選択されます。インスペクタパネルで、選択されたエンティティのすべてのコンポーネント、プロパティ、および設定を確認できます。エンティティパネルの上部にあるボタンは、エンティティの取り消し、やり直し、複製、削除に使用されます。

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アセットパネル

[ アセット(Assets) ]パネル([ エンティティ ]パネルの下)は、インターフェイスの左下にあります。インポートされたアセットは、[ アセット ]パネルで見つけることができます。
※アセットは、シーンに追加するとエンティティになります。アセットをシーンに追加するには、アセットをアセットパネルからキャンバスにドラッグする必要があります。その後、エンティティパネルにアセットが表示されます。

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アセットパネルの上部には、アセットタイプ(エンティティ、メッシュ、スケルトン、マテリアルなど)を表すいくつかのアイコンがあります。これらのアイコンの1つを選択すると、アセットパネルにフィルタが適用され、そのアセットタイプのみが表示されます。

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また、アセットパックやアセットのバンドル(束)を作成することもできます。例えば、アセットパックでは、3Dモデル、メッシュ、サウンドコンポーネント、アニメーション、およびテクスチャを含むアバターなどに利用されます。
すべてのシーンには、シーンに追加されたエンティティのデフォルトのストレージコンテナであるDefault Packが付属しています。新しい空のシーンを開くと、Default Packは空になります。そして、エンティティをシーンに追加すると、アセットがDefault Packに追加されます。

インスペクタパネル

インスペクタパネルは、エンティティの変更に最も使用されます。これはインターフェイスの右側にあります。

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エンティティパネルでエンティティを選択すると、そのコンポーネントがインスペクタパネルに表示されます。
エンティティパネルに移動して、デフォルトのカメラとインターフェイスチュートリアルをクリックしてみてください。「インスペクタ」パネルのタブが変化します。

エンティティパネルで、デフォルトのカメラを選択して、インスペクタパネルを見てください。

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変形(Transform)、Camera、Scriptは、エンティティに適用されるさまざまなコンポーネントです。すべてのエンティティには、デフォルトのコンポーネント(Transform:エンティティの位置、回転、サイズなど)が付属しています。ただし、「インスペクタ」パネルの下部にある「コンポーネントを追加」を選択してコンポーネントを追加することもできます。ここでは、物理特性(つまり、衝突と跳ね返り:Collider and Rigid Body)、アクション(State Machine)、外観(Material)などの多くのコンポーネントを追加できます。
※異なるエンティティタイプには、それぞれ対応するコンポーネントがあります。

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エンティティパネルで、インタフェースチュートリアルのエンティティを選択し、インスペクタパネルを見てください。これらのコンポーネントは、トップレベルまたはシーンレベルのエンティティにのみアタッチされます。

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AWS configrationでは、AWSコンポーネントにアクセスできます。

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また、環境設定(空、霧、背景色)や、エフェクトの制御、対象のシーンの統計を見ることもできます。

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キャンバスの上と下

 

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キャンバスの上下にはいくつかのボタンとドロップダウンメニューがあります。それらで何が出来るかを見てみましょう。

カメラコントロール(右上、キャンバス上)

 

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ここでは、キャンバスに設定された視点を制御できます。エディタカメラ、デフォルトカメラ、または2Dカメラを使用できます。
カメラオプションメニューの隣にはショートカットボタンがあります。最初のボタンはフレームセレクションボタンで、選択したエンティティを素早く中心に表示するために使用されます(これはSキーを押しても実行できます)。次のボタンはフレームボタンで、シーン内のすべてのエンティティを即時に表示します(これはFキーを押しても可能です)。最後に、フルスクリーンボタンはキャンバスをフルスクリーンモードにします。
※フレームセレクションボタンは、エンティティ未選択の場合は使用できません。

キャンバスコントロール(上の中央、キャンバスの上)

 

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フルシェーディングメニューをクリックすると、マテリアルコンポーネントのシェーディングプロパティに簡単にアクセスできます。キャンバスの設定を変更して、フルシェーディング、ワイヤフレーム、テクスチャなどでエンティティを表示することができます。これらのビューをよりよく理解するには、このメニューをご自身で試して、見てください。

このドロップダウンメニューの横にある3つのボタン(左から右)は、次の操作を行います。
・スカイボックス(シーンに「空」を作成するプロパティ)のオン/オフを切り替えます。
・あなたのキャンバスに表示されているフロアグリッドのオン/オフを切り替えます。
・追加したポストエフェクトのオン/オフを切り替えます。

ギズモとグローバルシーン(左上、キャンバス上)

キャンバスの上の左上を見ると、さらに4つのボタンが表示されます。これらが何であるかを理解するために、シーン内のオブジェクトを使用しましょう。
※ギズモとは、シーン内で表示される視覚的に補助するもの。

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1. 上部のCreate Entityをクリックします。
2. Primitiveカテゴリの下のSelect Boxを選択します。

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3. キャンバスパネルまたはエンティティパネルのいずれかで、ボックスを選択します。中央に3つの矢印が表示されます。

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4. キャンパスの上、左上の3つのボタンに移動します。

最初の3つは、キャンバス内のトランスフォームギズモを切り替えるボタンです(矢印が一緒にギズモを作成します)。これらの最初の3つのボタンは、3つの異なるトランスフォームギズモ間で切り替えることができます:Transform(変形)、Rotation(回転)、およびScale(スケール)。

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「変形」、「回転」、および「スケール」の値は、キャンバスのギズモと「インスペクタ」パネルの「トランスフォーム」コンポーネントの両方で制御できます。Gizmosは、エンティティをドラッグして位置を変更したり、コンポーネントの値を視覚的に把握できます。Transformコンポーネントは、正確な値をエンティティに設定するのに最適です。

各ボタンの説明(順番は左から右へ)

1. Translation Gizmo:このギズモを使用して、矢印(X、Y、Zの頂点を表す)をつかみ、それらの3つの頂点に沿って移動させて、任意の方向にボックスをドラッグします。インスペクターパネルのTransformコンポーネントでも、値を変更することで、同様のことができます。

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2. Rotation Gizmo:このホイールギズモを使用して、X軸、Y軸、Z軸を中心に回転させます。

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3. Scale Gizmo:このギズモを使用して、オブジェクトをX軸、Y軸、およびZ軸にスケーリングします。X、Y、Zアンカーをつかんで、その特定の頂点のエンティティを拡大/縮小することができます。キャンバス内のエンティティを均等に拡大または縮小するには、中央/灰色の四角形をクリックしてドラッグします。Transfomコンポーネントのエンティティを均等にスケールするには、[ 均一スケール(Uniform Scale)] チェックボックスをオンにします。

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4. Global Scene:これはギズモではありません。このボタンは、選択したエンティティにローカル座標またはグローバル座標を使用するかどうかを制御します。この概念については、後のチュートリアルで説明します。このトピックの詳細については、「トランスフォーム階層」チュートリアル(外部リンク)および「ソーラーシステムを使用したネスティング」チュートリアル(外部リンク)を参照してください。

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5. ボックスを選択して削除ボタンを選択するか、キーボードのDeleteキーを押してボックスを削除できます。

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下:再生、一時停止、停止

 

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キャンバスの下には、再生、一時停止、停止ボタンがあります。再生を押すとシーンが再生モードになります。

バーチャルリアリティをプレイする

バーチャルリアリティVR)でシーンを再生するには、キャンバスの右下にあるVRアイコンをクリックします。

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VRでのシーン表示の詳細については、「VRでの表示」チュートリアル(外部リンク)を参照してください。

関連するタスクとチュートリアル

Sumerian Basics:テレビルームの作成(外部リンク)
ステートマシンエディタインターフェイス(外部リンク)
タイムラインインターフェイス(外部リンク)

docs.sumerian.amazonaws.com

上記の公式サイトの翻訳に自分なりにアレンジを加えたものです。
間違っている点や、付け足したほうがいい点などがあれば教えてくださると嬉しいです(*'ω'*)